The cotton conection

2014.08.24

パリの旅・まとめ

写真 2014-08-23 17 03 04無事に帰国しました。飛行機の中では往復で「アナと雪の女王」を4回も見た娘。母と私はシャンパンと白ワイン飲み放題(エールフランスを利用しました)。夫は映画見放題。それぞれ楽しみました。行きはしっかり時差ボケ対策を怠らなかったのに、帰りはもうどうでもいいや(?)と飛行機ではほとんど寝なかったため、今時差ボケに苦しんでいます…。出かけた日の岐阜は35℃。パリについたら毎朝11℃前後で昼間に暖かくなっても21℃。かなり寒かったです。ブーツや革ジャンを身につけている人もいました。完全に季節を間違えた私たちは大変でした。それでも風邪ひとつひかず本当に良かった。今回は20年前にIMG_2028たった2ヶ月滞在しただけの私が、皆の行きたいところを聞いてからすべてスケジュールを考え(出発2日前に…)ましたが、本当によく私を信じて(笑)ついてきてくれました。最初の写真は滞在中に乗りまくったメトロのぼろぼろになったマップ。これさえあればパリ市内(と少し郊外)どこでも行けます。旅行者にも分かりやすい仕組みで、20年前とほとんど変わらず安心しました。あの時は19歳。カフェに入るのだって一苦労。一歩外に出るだけで緊張していた日々を思い出しました。しかし、今回家族と行って一番びっくりしたのは自分の度胸です。カフェに入ったりチケットを買ったり、以前ならいちいち苦労したことが、何の緊張もなくでIMG_2042きました。こればっかりはオバサンになった証拠だなと思います(笑)。19歳といったら日本でだって一人でお店に入るのは勇気がいった(おとなしい私)のです。20年という年月に経験したこと全てが役に立つ、これが年の功というものなんですね(ですか?)。あとはコトバ。大学生4年間に一生懸命フランス語を勉強していましたが、実はその時英語は全くダメでした。その後一生懸命英語を勉強してアメリカに留学し、その経験があったから今回の旅行でフランス語がダメなら英語話せばいいや…という安心感があったのだと思います。とにかく英語やらフランス語やら日本語やらどれも中途半端でしたが「オバちゃん」になった私は家族を連れてIMG_2218行きたいというそれだけのために頑張れました。20年前の方がよっぽどフランス語が話せたのに、すっかり忘れて「旅行用会話」しか出来ない今の方がたくさん現地の人との交流が出来た。なんとなく苦笑の現実です。

それから今回、フランス行きを決断してくれた母に感謝します。私が筋肉痛で苦しんだというのに、よくついて来れたと思います。普段から日本舞踊をやって足腰を鍛えている成果だと思います。私も運動しなくちゃ・・・。母がツアーを選んでいたら体験できないこと。毎日カフェに入って食事をしたり毎日メトロやバスで移動したり、B&Bに宿泊して現地の人と一緒に食事をしたり。団体では行けないところに行IMG_2220けたり。体力的には本当に無理をさせてしまったと思うけど、若い頃散々私に投資してくれた(笑)母に、少しは恩返しが出来た・・・かな?もちろん母無しでお留守番してくれた実家の父、そして留守中にモコ(トイプードル)と我が家の面倒を見てくれた岐阜の両親・家族。どんな旅行になるかサッパリ分からないのに毎日笑顔&元気でいてくれた娘、いざという時に英語で助けてくれた夫、皆に感謝です。本当に楽しい旅でした。

その他掲載した写真はお世話になったB&Bの写真です。実はここ、2月に予約しました。すぐに予約でいっぱいになってしまいネットから予約が出来なかったので、あきらめ半分で直接メールをしたところ、空DSC_4661いていました。これが私の20年ぶりにフランス語の勉強を再開した初日でした。パリにはそれこそたくさんのホテルがありますが、大人3人・子供1人となると少し広めの部屋でエキストラベッドを考えるか、もしくは2部屋予約するしかないのですがかなり高い。しかもバカンス真っ只中。ということで迷わずファミリールームのあるB&Bを探しました。中心から離れてもパリ市内ならメトロでどこでも行けることを知っていたので、ココを見つけた時に絶対DSC_4662に年配の母にも、7歳の娘もきっと気に入ると思い予約しました。このManoir de Beauregard ParisというB&Bは、200年前に建てられたというとてもクラシックで素敵なお屋敷でした。この滞在先を選んだことは今回の旅の中で一番の正解だったと思います。7歳の娘にどうしても覚えていて欲しいので、現地の人と交流の出来るここを選びました。娘を可愛がってくれるマダムのことが大好きになり、言葉の全く通じない二人でしたが毎晩のようにギューっとくっつき一緒にテレビを見ていました。最後の朝、さようならの後にタクシーに乗り込むと大泣きの娘。その後も飛行機で思い出しては泣き出していました。かわいそうでしたが、それだけ心に残る旅だったと思います。

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滞在先
Manoir de Beauregard Paris
www.manoir-de-beauregard-paris.com

パリと日本の違い(あくまで今年訪れた私の個人的な意見です)
・パリ市内で見かけた子供、ディズニーランドパリで並んでいるたくさんの子供たち。誰一人としてDSを持っていませんでした(笑)
・フランスのトイレでは便座のないトイレがあります。どうやって使うのかかなり悩みました。駅など公共のトイレは有料のところが多いです。日本はウォシュレット付き、しかも公共のトイレだって綺麗で無料。すばらしい。
・メトロではたまにチケットがうまく通らないことがありましたが、後ろの人がカードをあてて通してくれたり、出口を開けてくれて「こっちから入れ」と誘導してくれたり。インフォメーションのおばさんがいる目の前でも平気でまたいでいく人がいたり。お役人さえ見ないふりをする「ゆるさ」は日本にないかも。
・路上にゴミ箱が異常に多い。ビン専用のゴミ箱が異常に大きい。(路上にゴミを捨てると罰金をとられるそうですが、ゴミ・・・かなり落ちてました)ビンの回収ボックスの中身、おそらくワインのボトルばかりなんだろうな。
IMG_1785・フランスのマック(マクドナルド)はどんなかな?と一度寄ってみましたが、サラダ系のメニューがいろいろありました。が、店員さんの作業効率が悪くのんびり。品切れもたくさんあり30分も待たされました。マックの食べ物についてはともかく、サービス面では日本ってすごいなと思う。(たまたま行ったマックが運悪く混雑していただけだと思います。やはりパリならカフェにいくべきでした。)

飛行機が到着するまで元気いっぱいだった娘は、日本に降り立った直後から疲れが出てぐったり。家に到IMG_2263着するまで眠り続けました。そして今、夜中の2時半。すっかり時差ボケの私です。旅行前に空港で夫が買った本、百田尚樹の「海賊とよばれた男」。普段読書したくてもする余裕がないので、これを旅行中の電車の中などで時々読んでいました。戦前から戦後にかけての大変な時代が舞台になっているのですが、外国でまさに今楽しく観光している自分たちが不思議に感じるほど、誰もが苦労し、生きるのに精一杯だった時代の話です。娘がマダムのひざの上に乗ってはしゃいでいる姿を見て、良い時代に生まれて本当に良かったと実感しました。娘やその子供たちが生きていくずっとこの先もこうやってどんどん言葉の壁を乗り越えて仲良くなっていってほしいなと思います。
3年前のアメリカ旅行でもそうでしたが、日常を飛び出すといろいろなことを発見できます。今回も機会に恵まれ体験できた数日間。忘れないうちに日記として残しておきました。2014年夏のパリ旅行。おしまい。

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