The cotton conection

2012.10.24

「20周年の野菜」

__娘の世界話です。昨日も夕食の後から延々と続いたお話があったので記録しておきます。目黒に住んでいた時に、英語もフランス語も堪能な友人が「これイイよ」と言っていた絵本。いつか欲しいなぁと思っていたら、その後に偶然古本市で見つけた運命の(?)絵本。すべてカラーで絵も可愛く、簡単な英文で様々な生活場面を説明してあり、たくさんの単語が紹介されています。お話はこの絵本から始まりました。たくさんの野菜が並んでいるページを見ていた娘。数分間静かに集中して絵本を見ていたので、娘の頭の上にもくもくもくもく・・・と壮大な空想の雲が生まれて大きく育つのがまるで見えるようでした。
そしていきなりスイッチがポン!と入りました。「カルシウムたっぷりの野菜はいかがですか~」「あ、じゃぁ、キャベツください。」と言うと、「すみませーん。キャベツにはカルシウムはいってないんですよぉ」とのこと。「オススメはなんですか」と聞くと「ミニトマト、みどりの葉っぱとにんじんでーす」とつづく。以下、お話の内容。
「カルシウムをとらないと、だめなんです。えんぶん(塩分)もひつようです。これは、だいじなおはなしなのです。絶対に走らないで下さい。トマトとにんじんは、かならずたべてください。ではしつもん、にんじんとトマトはどちらが好きでしょうか?(自分のこと)はい、一番前の列の右から3番目の人。」・・・なんとか「お風呂で質問に答えたい人がいるから行ってみよう」と誘い、お風呂でもデスマス調でお話がつづきます。「えんぶんをとる方法を知っていますか?まず、車を見つけます。コースマシーンという車です。えんぶん、発射!えい!えい!もっと!えんぶん、発射!こっちにも!えい!よし、これでだいじょーぶ。つぎはシャンプーアタック!」・・・となぜか途中から男の子の戦い調になり、お風呂の曇った鏡に塩分を発射する車の絵を描きはじめました。そして段々と戦いがおさまると、また静かなデスマス調に戻り、「カルシウムがたくさん入っている野菜は、20しゅうねん(周年)のやさいと言います。20しゅうねんの野菜を食べないと、元気になれません。いいですか、よく聞いてくださいよ。はい、ちゃんと前を向いて聞いてくださいよ。ぜったいに、走らないで下さい。おやくそく。みんなでがんばるとおやくそくしてください。20しゅうねんの野菜を食べてください。へいせい24ねん、うんどうかい、がんばります。」

と、おそらく保育園の先生の言葉や、先日の運動会の開会の言葉、絵本の中の言葉などに、自分の頭に残った「20周年」とか「塩分、カルシウム」などの言葉を付け足して世界ができあがっていったのだと思います。娘は絵本を自分で読むことがありますが、文字を読むのではなく、絵を見ながらまったく別のお話を即興でつくりあげます。塩分についてはおそらく夏に私が、「塩分とらなくちゃ!」と言いながらよく塩キャラメル味などの飴をなめていたので、そこからきているのだと思います。汗をかくから塩分とろうね、と言っていたのを覚えていたようです。

ながーーいお話が終わり、ようやくお風呂を出られて私はのどが渇いたのでちょっと一杯。冷たいワインをグラスに入れたら(いつもじゃないですよ!)、娘も欲しい!というのでこれはお酒だからだめだよと言ったら仕方なくお茶を飲んでいました。私が「早く大きくなって一緒に飲もうね~」と言うと、「じゃぁ、大きくなったら“のんだりくったり”しようね~」と。「飲む」のはいいけど「くう」という言葉づかいはちょっと・・・と注意しようと思ってハッと気づきました。最近夜によく読む絵本「ブレーメンの音楽隊」の中に「どろぼうたちが のんだりくったり おおさわぎをしていました」という場面があるのです。あぁ、それだ。私の「飲もうね」のことばを聞いて瞬間的にあの場面を思い出すとは・・・。絵本からいろいろなことを学んでいるんだなぁと思いました。自分の言葉づかいも気をつけなくちゃ。

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