The cotton conection

2019.06.06

小さな抵抗


 
娘が中学生になり2ヶ月が過ぎました。そして私のお弁当づくりも。
 
毎日元気に楽しく通ってもらうために一生懸命やってきましたがなんだか腑に落ちない。週に何度も残してくるのです。いろいろな言い訳を添えて。体育があったから着替えていて時間がなかった。今日もとにかく時間がなかったなど。そこで段々と私も「作ってあげている」感が強くなって、ついに言ってしまいました。「なんで?時間がないなら工夫すれば?もう中学生でしょ?それとも先生に言おうか?お弁当も食べられないほど時間がないなんておかしい。友達も皆残してるの?」と。よくよく考えればわかるのに。娘はそんな早食いはできない。量も多すぎたのかも。体育の後は疲れてすぐには食べられない。私が娘を信用していませんでした。売店が初めてで楽しく、一年生はよくデザートを買いにいくらしいと聞いていたので、何か他に食べているからお弁当が食べられないんじゃ??など完全に疑っていました。
 
こんな風に感情的に怒ってしまった後は本当に一日中気分が悪い。次の日娘が帰ってきたときに、素直に謝りました。「悪いところばかり見ていたよ、お母さんが悪かった。ごめんね。」
 
そして次の日、今度はなにもかもやりっぱなしで片付けない娘が許せない!(笑)
 
このイライラはどこから来るのでしょうか。更年期か??自分から直してほしいのに、その仕掛けづくりを考えることを怠って、ついつい「どうして片付けられないの?何回言えばいいの?もういい加減にしてよ・・・」あ〜あ、またまた雰囲気最悪です。そこで、「どうしたらいいと思う?」と聞いたところ、「じゃぁ自分で片付けられたら毎日シール貼って。表作るから。」と可愛いことを言いだしました。イライラと可愛いなと思う気持ちとごちゃ混ぜになって変な顔しかできない私。なんとか普通の顔(?)をつくって「いいよ、じゃぁそうしよう」。
 
そしてさらにびっくり発言。「お弁当も自分でつくる。明日から。」えー!それは無理でしょ。と思いながらも「じゃぁやってごらん、一週間は一緒にやってあげる」と真顔で言い放ち、会話終了。「母親が作るべき、作ってあげたい」と思う気持ちと、「本人がやる気ならやらせてみたい、勉強より大事だし」と思う気持ちと一瞬戦いましたが、「まさか続くことはないだろうな」という気持ちが横から入ってきて、「やってごらん」に至りました。
 
今朝さっそくつくりました。ご飯の炊き方、電子レンジの使い方、お弁当箱への詰め方、必ずひとつは火を通したおかずを入れること、火を使うときは換気扇を回すこと、野菜も必ず入れること、水分はなるべく拭き取って、ご飯やおかずを少し冷ましてから蓋をすること・・・・、できちゃった。
 
もっともっと褒めればいいのに、大人気ない私は「できたじゃん」と言うのがやっと。反省しよう。娘の良いところは「素直でまじめで優しいところ」。とにかくそれ。それを忘れずに。
 
我が家の出来事でした。感情を剥き出しにしたことで娘の悔しさとかやる気とかを引き出せたのかな。反抗期なんてなさそうな娘だけど、「だったらやってやる」みたいな小さな抵抗を感じました。
 
続かなくてもいいんだ。3日続いたら上出来。私なんて社会人になってからもお母さんにお弁当をつくってもらっていたのだから(笑)。娘は偉すぎる。

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