The cotton conection

2011.04.04

ヴィヨンの妻

0404めぐりめぐって私の手もとにやってきたこの本。太宰治の「ヴィヨンの妻」です。夜、時間が空いても仕事ばかりで、家の中で読むことはめったにない。たまに東京に出るときなどの行き帰りのバスや電車の中でものすごい勢いで読みきるのがここ数年の読書。たいてい夫のおこぼれ(読み終わった本)を読みます。推理小説、刑事モノ、時代モノ、だいたいがドキドキハラハラの小説です。が、今回は・・・友達が偶然「よかったらどうぞ」と貸してくれた本。たまにしか読書をしない私ですが、やはり本の世界に入り込むことは大好き。(私の場合、現実逃避)
この本は短編集。ヴィヨンの妻以外にもいろいろありますが、今回はまず友達の助言を守り、本の後半に掲載されている「ヴィヨンの妻」から読みました。・・・おもしろい。淡々とした文章とその時代の人の動きが想像でき、ドキドキワクワクよりもむしろジワジワとおもしろさが増してくる感じ。女性の強さ。敬語で会話する夫婦の新鮮さ。何だか夫が帰ってきたら「お帰りなさいまし。」と口から出てきてしまいそう(笑!)
震災によって「死」と「生きること」が身近に感じられる今日この頃。少し前のこういった時代を感じられる小説を読むことによって、ずっと前に生きていた人と、これから先に生まれてくる人の間に、自分は存在するんだなぁと何だかあたりまえなんだけど、不思議な感覚に陥りました。以前(楽天店長ブログの方で)紹介した「ソフィの世界」を読んだ時もやはりこんな感覚でした。
目の前のことばかり気にしないで、もっと大きな気持ちでガンバローと思います。

さて。この本、早く返さなくちゃ。すみません!Nさん!

今朝、娘は泣いていました。「魔女とケーキを一緒に食べて怖かったぁぁ」と。夢の話です。本当に怖そう。で、私は「友達と飲みに行っちゃって、ハッと気づいたら朝まで遊んで、夫と娘に怒られる~っ」という怖い夢をみました。(願望?)

pagetop
copyright(c) The Cotton Connection Fabrics All rights Reserved.