The cotton conection

2010.10.15

勉強とは

今日は先日、「話すと長いのでまた・・・」と書くことから逃げた「勉強」についてです。こういうことは少しずつでも良いから話しておかないと。(自分のために)皆さん、ソフィーの世界という本をご存知ですか?この本、実は15歳だったか20歳だったかも忘れてしまったのですがとにかく若いとき持っていたのです。数ヶ月前、ある中古用品店にブラっと入ったとき、再びめぐり合いました。この本に。表紙を見た一瞬「ああっ!」と、突然若い頃の記憶がよみがえり、娘の「おもちゃ買ってぇ~!」の声も聞こえなくなりました。

この本は、昔読まずに(読めずにあきらめた)誰かに貸したまま返ってこなかった本、だったのです。そのタイトルさえ忘れていたのです。それが「哲学の入門書」であることは覚えていました。そして無性に読みたくなりすぐに図書館に予約をいれました。なかなか人気があるようで、借りられるまで数週間待ちました。やっと読み始め・・・あまりの難しさに「こりゃー若い頃挫折するのもあたりまえだっ」と思いました。それでも何だかその難しい自然哲学やら古代ギリシアやらソクラテス・・・などの言葉を見ると想像するのがおもしろくて止まらないのです。その「不思議」や「なぞ」がまるで3歳児のように「いつの話?」「どうしてこうなるの?」と質問がどんどんわいてきて、興味津々。そしてそれらのなぞをすべて知りたくなったのです。歴史について考えると宗教の話が必ず出てくる。そうすると宗教についても知りたくなり、どうして?????のハテナマークが次から次へと・・・。実は最後まで読み終わる前に図書館に返しました。もう一度最初からすべてを理解して読みたいと思ったのです。そこに出てくる時代のことを完全に理解するのは無理ですが、ある程度の知識をもって読んだら、もっとおもしろいに違いない、
と思うのです。

「勉強」とは、中国からその言葉が伝わってきたときに日本では間違って取り入れられたようで、見たまま、「強制的」なイメージです。しかし哲学者のプラトンがはじめて学校を開いたとき、講義型ではなく、生徒の質問に答えるという形式の授業を行ったそうです。やはり親が子供の「なんで?」という興味を軽視せず、それなりの答えを導いてあげることが「勉強」の基本なんだなぁと思うようになりました。(勝手な感想です)本来、興味を持って勉強することは本当に楽しいことなんだとこの年になって気づきました。もちろん、今の私がハマっているのは、テストも競争もない、お気楽な趣味の範囲での勉強ですが。

学生のとき、全く勉強をした記憶のない私。時間がありあまるほどあったあの時、どうしてもっと歴史や世の中に
興味を持てなかったのか。時間をなかなかつくれない今、悔しい気持ちでいっぱいです。テレビも見ない、新聞も見ない、世の中の常識を知らない、無知な私は、せめて娘には追い抜かれないよう、これからはいろいろなことに興味を持って生活しようと思います。

ところで最近、歯医者さんに通っています。そこの本コーナーに「B型の説明書」を発見。

□ ハマると突っ走る。
□ でも飽きるのも速攻。

pagetop
copyright(c) The Cotton Connection Fabrics All rights Reserved.