The cotton conection

2011.03.10

卒業

MFC 023まだまだだけど、ほんのりふんわりピンク・・・に見える(?)桜並木。
あぁ、3月。ツイッターやブログや道端から、お客さんのメールからも「寂しい」の言葉が聞こえてきます。昨日は近くの中学校の校門へ入っていく、きれいな服を着たお母さんたちを見かけました。入園入学の準備時期と思って仕事をしていますが、実はその前に卒園・卒業の季節でしたね。
その昔、「卒業」なんてその本人たちだけが深く何かを感じる行事だと思っていました。もちろん学校の先生たちも泣いていたりしていたけれど、何となく冷めた目で見ていました。そして親がどう思っていたかなんてこれっぽっちも考えませんでした。
今になって気付きました。幼稚園の行事などに一生懸命参加し、子供たちが楽しく過ごせるように毎日毎日小さな努力を積み重ね、入園の時は何も出来なかった子が卒園卒業の今、こんなにもたくさんの「できること」が増えた。まわりの環境や先生やお父さんお母さんの助けによって、こんなにも大きく成長できた。そんなことをしんみり感じ、慣れ親しんだこの環境からの卒業がうれしくもあり、そしてものすごく寂しく感じるのはその子よりも、実は親の方なのかもしれません。自分が親になるまで、「子供」と聞くと小学生くらいの子を漠然と想像し、その前まではまだまだ赤ちゃんで・・・なんて思っていました。しかしいざ自分に子供ができると、小学校にあがるまでにどれだけたくさんの楽しい思い出や感情のぶつけあいがあるか、ということに気付きました。まだまだ小さなこの子がたくさんの言葉を覚え、複雑な気持ちを手振り身振りで伝え、一生懸命生きている毎日。「早くお姉ちゃんになりたい!」「お母さんみたいに自転車とか車に乗れるようになる?」「大きくなったらプリキュアになりたい!」など、早く大きくなりたくて仕方がないわが子。「ゆっくりでいいのに」と思う私。
「卒業」といえば中学校や高校の思い出だけでしたが、こんな小さな頃がむしろ成長の大きさからいって、親にとっても大きな意味をもつ「卒業」なんですね。うちはまだ最初の卒業まであと2年ありますが、想像しただけで泣けてくる~。
子供のことよりもまずは自分のやつれた顔や送り迎えにダッシュした道や寝不足の日々など自分の苦労ばかり思い出す。あぁ、まだまだ自分勝手な親でした。そりゃぁ、卒業までにあと2年かかるわね。

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