こちらはやさしい小物クラスのSさんが持ってきてくださったキルトで、アメリカで作られたものだそうです。どなたかがご結婚されるということでおそらく親戚や友人たちが集まって、たくさんの人の手でつくられたでしょうということでした。キルティングビーですね。縫い目を見ても、やはりいろいろ。細かい目、大まかな目。どんなに大きな目だとしても、もちろん手づくりの温かさは伝わってきます。私も留学中に数名で一人のキルトを仕上げるキルティングビーに参加しました。あのときの楽しい雰囲気を思い出しました。いつかそんな風にキルティング仲間とお茶を飲みながら、おしゃべりをしながら楽しく時間を過ごせるような環境を作り出せたらなぁーと思います。
最近図書館で、小野ふみえさんの「花かご揺りかご」という本を借りました。これは絶対に買わねばと思っている本なのですが、その本の中ではダブルウェディングリングについてこう書かれていました。
「1930年代にこの込み入ったパターンが流行ったのも、厳しい現実から気をまぎらわすためでした。大恐慌のつらいこと、すべてを忘れ、ただひたすら、廃物利用の小ぎれから、魔法のように美しい虹色のキルトをつくろうと、集中したのだと思います。」
このモノのあふれる平和な時代に、しかも働きざかりの私が「お茶飲んでキルティングビーしたーい」なんて贅沢すぎますね。。。あ、モノがあふれると言えば、最近せっせと大掃除しながら整理整頓していたら、アメリカにいたときにつくったダブルウェディングリング(トップだけね)が見つかりました・・・いつかお見せします。