The cotton conection

2012.12.06

指を縫っちゃった

090408 3990やらなくちゃいけないことが雪崩となって目の前に迫って来ると、ついつい他のものに目がいかなくなってしまいます。もう分かりきっている自分の性格ですが、そろそろ周りを見なさいよという忠告を昨日深夜に聞いた気がします。
ミシンで高速ダダダダダダダダ・・・をしていて、ハッと気づいた時には左手人差し指の先端から4mmほどのところに針が貫通していました。「やっちゃったー!」とひとり叫んでキッチンに駆け込み水でジャージャー流しました。幸いにも血の勢いは数分でおさまってきたのですが、何も考えずに右手と口を使って娘のヘアゴムで指の付け根をきつく結びました(そんな指先で出血多量になることはないと思うのだけど・・・)。水で流しながら針が入ってないか傷口を触ってみましたがその時はよく分かりませんでした。痛みをやわらげるために、とっさに袋に氷を入れて指を冷やしました。意外にもこういう時冷静な自分です。さらにこんな事故をつぶやかないわけにいかない、とTwitterでつぶやきながら、応急処置などの情報をネットで探しました。いろいろ情報をくださった方々、ありがとうございました!血も止まり、なんとか痛みも我慢できる程度になったので、深夜2時に娘をたたき起こして車に乗せ、病院に駆け込むほどではない、と判断しました。
実はケガをしたことよりも、もっと心に残ったのは「針はどこ行った!?」という心配でした。先のほうが折れてしまい、小さな先端だけ見つからなかったのです。万が一作品のどこかに潜り込んでしまったら・・・と思うとなかなか眠れませんでした。ということで、このままキズは治るだろうと思ったけれど、針を探すためにも今朝病院に行ってきました。
外科、というところはもしかして初めて?かもしれません。順番が来て診察室に入ると、あら可愛い先生。若い女性の先生でした。「痛かったでしょ~。かわいそうに~。」と言われて何だかほっとして「痛かった~」と初めてここで我に返った気がしました。針が入っているか心配で、と伝えると「麻酔して傷口をじっくり見させてもらうか、レントゲン、どちらがいいですか?」と可愛い声。「(そりゃぁ)レントゲンで。(あたりまえでしょ)」と答えながら、先生の口の端がニヤッと笑っているのを見逃しませんでしたよ。レントゲンの結果を見ると、見事に指の先に針の先端らしき影が!あ~良かった!これで作品は無事だ、と思ったのはつかの間。先生の「じゃぁ、これ取らせてね。はい、○○さん麻酔持ってきて~」との言葉。どっちにしたって傷口触るんじゃないのー!!と心で叫んで泣く泣く診察台の上へ。指の先に何度も麻酔の注射。それもかなり痛いのに、さっぱり麻酔が効いてこない。「ごめんなさいね~」と言いながらも何だか楽しそうに(もうそういう風にしか見えない)、傷口をグリグリやってる。何とか目に涙を浮かべる程度で我慢して無事に終了。もう先生が全然可愛く見えない。
というわけで、皆さまお騒がせ致しました。今後は気をつけてミシンをしたいと思います。同業の皆さまもどうぞお気をつけて!

今回学んだこと。救急セットはきちんと常備しておくこと。うちには娘用の冷えピタとかゆみ止め、小さなキティちゃんのバンドエイドしかありませんでした。消毒液の使用期限は1年前に切れているし。それから東京でいうと#7119らしいのですが、救急車を呼ぶまでもないけれどどうしたらいいのか分からない時に24時間対応してくれる電話番号をひかえておくこと。今回は自分のことだったので冷静にもなれたしそれほど重症じゃなかったから良かったけれど、これがもし娘の身に起きたらと考えるとゾッとします。きっと泣きじゃくるだろうしどんな痛みかどんな状況か冷静に判断できるだろうか。万が一を考えて常に備えておかなくちゃいけないなぁと実感しました。娘はほとんど病気をしないので安心してしまっているところがあります。怪我はいつするか分かりません。いざという時、一番近くにいる母が一番の「責任者」なんだなぁ。夫のいない今の時期、特に気をつけなくちゃ。小さな子供のいるおうちでは当たり前のことかもしれませんね。ほんとに反省。
今回私の指に噛みついたミシンは、1999年にアメリカにキルト留学した時に買って帰ってきたもので、それからのキルト人生をずっと一緒に歩んで来ました。大切な存在であることはもちろんだけど、モノを丁寧に扱うこと、操る自分がしっかりすること、などを何となく今回のことで知らせてくれたんじゃないかと思い、さらに愛着がわきました。それから、そろそろブログも書きなさいよ、というネタをわざわざ作ってくれたような気も・・・。

#7119http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/soudan-center.htm
#7119は、東京消防庁と東京都医師会と東京都が協力して行っているサービスで、都内の方だけが利用できます。

#8000http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
小児救急医療電話
(全国の都道府県。利用時間が地域によって異なります)

pagetop
copyright(c) The Cotton Connection Fabrics All rights Reserved.