The cotton conection

2013.04.23

入学式

DSC_1669いまさらですけど・・・入学式の日について。
実はその昔の学生時代、「きもの」にハマっていました。写真屋さんでバイトをして七五三の子どもたちに着付けをしたりしながらきものを学び、着付け一級師範の免許も取りました。大学の卒業式では友達何人かの袴を着付け、自分も着て、さらに謝恩会でも着物に着替えて・・・。さらに新卒で入社したのは呉服屋さん。毎日きものを着て着付けをしながら接客を学びました。そんな私ですが、あの頃に学んだ知識はすっかりゼロに近くなり(あ、接客の心得は生きています・・・と信じたい)、あれから約18年。友人の結婚式やお正月など着る機会はどんどん減り、今では年に1回着れば良い方になってしまいました。でも思い出したのです。あの頃夢見たこと。いつか自分の子どもの入学式に出席するときは絶対に着物を着て行こうと。以前住んでいた東京ではどうなのかわかりませんが、岐阜ではそれほど珍しいことでもなく、着物姿のお母さんも多くいらっしゃいました。まずは自分の体型が恐ろしいほどに変わってしまったことを恨みました。それは数年前から分かっていたのですが、その体型をカバーする着こなしを一晩考え、何度か練習して当日は満足のいくように着られました(カバーできる着物ってスバラシイ)。本当はもっと着ていたかったけれど入学式はあっという間に終わってしまい、しかも知り合いがほとんどいないので「あら素敵ね~」の一言ももらえず(ええ、期待していました)、夢にまでみた一日は終了。ハイ、主役は娘ですとも、分かっていますよ。
もしかしたら娘よりも楽しみにしていたかもしれない、入学式。私は小さい頃の記憶はなぜかほとんどないのですが、小学校に初めて行った日、机の上に真新しい文房具がたくさん置かれていて、それが嬉しくて嬉しくて、良い匂いだった(笑)のを今でも覚えています。IMG_0824娘もそんな気持ちなのかなと思いながら目頭が熱くなりました。自分が小学生になった時に両親がどんな気持ちだったのか、こうして今やっと分かるような気がします。前歯のない笑顔の私が写った写真。どんな気持ちで撮ったのか。父が何度も何度も写真を撮るのをイヤがっていた私。同じようにたくさん撮りたくて仕方ない、母となった今の私。
無事に小学生となった娘。毎日元気に通っています。早速帰りにいつまでも遊具で遊び「そろそろ帰りましょうね~」と先生に注意されました。それにしても楽しみ。私は一緒に勉強をやり直す予定です。大の苦手だった算数、文字の書き順や漢字、社会の仕組み。もう一度勉強したい。IMG_0823毎日勉強できる今がどれだけ貴重な時間か、を伝えたいけれどきっと伝わらないだろうな。私も今の年になってようやく分かったのだから。一緒に勉強しよう、なんて言ってもそのうち一緒にしてくれなくなるんだろうな。まだ娘の学校では「宿題」が出まIMG_0575せん。「宿題」を誰よりも楽しみに待つ、母なのでした。

ところで最近娘が凝っていることは、「レシピを写すこと」です。主にスイーツで、本を見ては一生懸命写して書いています。このエネルギーが消えないうちに、どうか早く宿題よ出ておくれ、とひとり焦る母。スーパーに行っても「けんきゅー(研究)してくる」と言っては野菜やくだものの名前と値段を座り込んでノートに書きためています。どうか私の血ではなくお父さんの血を受けついでおくれ~と心から祈る、春です。

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