さてキャンプのお話その２。
娘は一番小さいし甘えっ子（だと思っていた）なので、私と同じバンガローで、と思っていましたがなんと初日から小学生と一緒に寝袋で寝ました。全てのスケジュールを小学生と一緒に過ごし、やりとげました。お母さん！と泣きつくことも、甘えることも一度もなく、重い荷物をしっかり背負って、自分の足で歩いてついて行きました。そんな姿を間近で見られて本当に良かったと思います。暑いとも寒いともおなかがすいたとか、虫にさされてかゆいとか、眠いとか疲れた～など、ひとことも言いませんでした。同じ年の子が今回は不参加だったので、小学生や中学生・高校生のお姉さんたちに混じって一緒に行動し、最初からすぐに仲良くなって可愛がってもらいました。とにかく、うちとけた後の本領発揮まではあっという間。初日の夜には絶好調で皆の前で歌って踊って大騒ぎ。一番最初にコロッと寝て、翌朝は最後まで寝ていたようです。
1日目は各グループに分かれてバンガローに泊まったのですが、2日目は古民家で全員ひとつ屋根の下。今回はテント張りがなかったので、はじめての娘にとっては最適だったかもしれません。築120年以上の古民家で60人が一度に泊まれる広い家です。柱はりっぱで、黒光りしていました。40年前まで、家族17人が一緒に暮らしていたそうです。
この2泊3日の中で、朝・昼・晩の食事の他には、ハイキングや川原での水遊び、工作の時間や流しそうめん。スイカを食べたらタネ飛ばし。夜はキャンプファイヤーで歌ったり踊ったり。娘にとってはどれもこれも初めてのことばかり。最終日には郡上へ立ち寄り街歩き。ここで500円のおこづかいを使うらしいということで「うさぎのお財布ポシェット」をキャンプ出発前の晩から作り始め、行きの車の中、1日目のバンガロー、2日目の古民家の夜にせっせと縫ってぎりぎり仕上げました。完成したその瞬間からずっと肩にかけて大喜び。しかし娘担当のリーダーと相談し、お金はお買い物の直前まで入れないことに決めました。なんせ何でもオモチャにしてしまう魔女っ子。お金を無くす可能性100％です。最後の写真は今回のキャンプに間に合わせて作った（先日紹介した）花柄のリュック。ラミネートでしかも保温保冷シート。ちょっとキャンプには合わないなぁと思っていたけれど、お気に入りを持って行きたい娘の気持ちが勝りました。
自分の娘はもちろんですが、今回のキャンプで印象に残ったのは子どもたちのかわいい笑顔や一生懸命火をおこしたり、一緒に仲良くご飯を食べている楽しそうな姿。知らない土地に引っ越してきて、全く未知の世界のガールスカウトに入団し、なかなか親しい友達も出来ないまま毎週せっせと通ってきましましたが、キャンプを通して娘にもたくさんの友達が出来たこと。それも小学生や中学生、高校生、大学生に大人までの異年齢。ガールスカウトの活動の中でたくましく育った高校生や若いリーダーたちを見ると、娘を入団させて正解だったな、とあらためて感じました。一緒に参加した保護者の方々もガールスカウト出身者ばかり。支えられていたことを自然にまた子どもたちにやってあげたいと思う気持ちが、やはり私のような経験のない人よりも強いと思いました。学校では同じ年齢の子たちと過ごしますが、それ以外の場所で異年齢の子たちと過ごすことは、何よりも視野が広がるかな・・・と思い入団させたのですが、それ以上にいろいろなことを一緒にやりとげる仲間意識とか、支えてくれる先輩や大人たちに見守られて、いつかは自分もそうなると実感させられる内容のキャンプは本当に良い経験だと思います。そのガールスカウト出身のママがおっしゃっていました。「娘に付き合ってあげられるのは本当に短い間だけ。子どもたちの心の奥に、小さいときの記憶は静かに積もっていき、いつか大きくなっていく時にその記憶が、支えになってくれるときがある」。ということで私も彼女の言うように、できるだけ一緒にこのような行事に参加して多くのことを経験し、成長を間近で見ながら支えていきたいと思いました。何だか娘がうらやましい。私もこんな仲間が欲しかったな。と思った楽しい夏休みなのでした。あれ、しかし・・・、そういえば私も地域の子供会に所属して週3回のドッヂボールの練習に励んでいたけど、あれも異年齢の交流だったな。辞めたくて辞めたくて仕方なかった。私は団体行動とかチームがキライだったのです。その後、それがどんなにうらやましく思ったことか。我が道を行く、私にそっくりな娘。何とかして辞めさせないよう、見張っておかなくては。でもやはり思春期が来ると難しいのかな・・・。