最近、習慣になったもの。それは寝る前に絵本を読むこと。毎晩2冊~3冊読んでいます。前からちょくちょくしていましたが、疲れているときはサボッたり遅くなったときは「だめ!」と読まなかったり。でも東京の友人と約束したのです。毎週図書館に行くこと。絵本をできるだけたくさん読み聞かせること。そしてそれは引っ越してきた3月末からずっと続いています。毎週金曜日を図書館デーと決めました。幸運なことに大きな県立図書館がすぐ近くにあるのです。保育園の帰りに絵本バッグを持って行きます。ここ数週間あきずに読んでいるのが「バーバパパ」シリーズ。どれもかわいらしく内容もおもしろいのですが、私はまず建物や風景を輪切りにしたような絵の表現方法がとてもおもしろく気に入りました。娘の一番のお気に入りは「バーバパパのしまづくり」。私のお気に入りは「バーバパパ たびにでる」です。とにかく家族それぞれの特技がはっきりしていて、どのページでも絵を細部までじっくり見たくなる絵本。もう図書館貸し出しの延長、延長で何十回読んだか分かりませんが、私も好きなので飽きずに読めます。
もうひとつ娘が今気に入っている絵本は「おとなをつかまえよう」(文化出版局)著者:イブ・スパン・オルセン(デンマークを代表する絵本作家らしいです)何気なく娘が借りてきた絵本ですが、とにかく恐ろしい(笑)。大人に対する子どもの気持ちをビシビシ感じます。何だかつい最近まで私も娘に対してこんな態度をとっていた・・・と冷や汗が出る絵本です。毎晩「読んで」と言われるたびに、なんとなく「つぐない」の気持ちをぬぐえない母でした。
絵本の読み聞かせ。これについてはいろいろな効能(笑)があるようですが、私の目的はただひとつ。娘が持っている想像の世界を広げたい。なるべく長く、メルヘンな気持ちを持っていて欲しいと思うのです。娘の世界はたいてい毎晩のお風呂で開花します。私と二人っきり、一番リラックスしているときにその世界にぐーっと入り込みます。とにかくずっと自分の想像の中の話をしているのです。一見「え、この子大丈夫かな」と思うときもありましたが、今ではその想像力に驚かされることばかり。その世界に入り込んでいるとき「今日保育園で何やったの?」なんて現実的な会話は成り立ちません。例えば・・・
娘「ねぇ、お母さん知ってる?お水ってね、そら豆のスープから出来てるんだよ。」
母「え!?ほんと??」
娘「うん、だって今日図書館に魔法使いのおばあちゃんが来て、言ってたもん」
母「あ、そうなんだ。おばあちゃんなんでも知ってるんだね。」
娘「そうだよ。今度おかーさんにも会わせてあげるよ。妖精さんも3人くらいいるよ。」
という感じ。会話に出てくる「そら豆」や「図書館」は現実の世界とリンクしているのですが、それが娘にとって最近印象に残っていることなんだな、と気づくことが出来ます。同じ年の姪っ子がいますが、彼女はもう現実の世界で生きているようです(笑)。ごっこ遊びが大好きな娘のことを、「いつまでもごっこ遊びしていたら小学生になれないよね、そろそろやめないと」と私にそっと警告してくれていました。でも彼女にはまた独特の雰囲気があって、こういった助言をまるで大人のようにしてくれながらも、想像力を引き出すようにいつでもごっこ遊びに付き合ってくれて、娘の気持ちを一番分かってくれているのは同じ年ならではだと思います。近くにこんな従姉妹がいて娘も本当に幸せです。プリキュアのふりをしたり、おうちごっこの中でお母さんの役になりきることによって、今の時期しか育てられない想像力を身につけているのだと思います。お風呂から出てもずっとお姫様になりきっているとき、いつまでも現実に戻ってこないので、「さー歯磨きして!」というタイミングが難しいのですが、なるべくお姫様のまま歯を磨いて、お姫様のまま眠りにつくよう、この子が大人になってしまうまでの間、付き合ってあげようと思います。