以前いた目黒の保育園も、逗子の保育園も卒園式はすでに終わったようです。そして今日、三つ目の保育園にて無事に卒園式を迎えることができました。朝着替えると、カメラマン(夫)がいないので写真が撮れない!ということに気づき、実家にテクテク歩いて行きました。Facebookにも掲載したのですが、なぜか私のみの撮影が始まり慣れないカメラ操作に奮闘するおばあちゃんと、私を笑わせようとする娘の姿が面白くて、私もそんな二人を必死でパチリ。大笑いで始まった一日でした。下の写真は式までに時間がないのにいつまでもふざける娘に「いいかげんにしなさいよ」と怒る怖い母(笑)。
ピッタリのネックレスがない、ピアスがない、豪華な髪飾りがない・・・と朝からバタバタ(前日までに用意しておけばいいのに)でしたが、まぁ主役じゃないしと割りきって式に出席。始まって5秒でウルウルしはじめ、式が終わるまでハンカチが手放せませんでした。子どもたちは皆(きっと)練習どおり、りっぱに賞状を受け取り、お母さんのところまで渡しにいきました。最後の方になって娘の出番。私も前に出て娘から「いつも美味しいごはんを作ってくれてありがとう」の一言。他の子はたんたんとセリフを言えていたのに、娘は途中から泣き出しセリフもとぎれとぎれ。もちろん私もワァっと涙があふれて、「元気に大きくなってくれてありがとう」と言うのが精一杯でした。本当は「何度も引越しでつらい思いをさせてごめんね」というところまで言いたかったのに、そんなセリフは言えないほどこみ上げてきて、二人でギューしてしまいました。そんな母子は私たちだけ。ちょっと恥ずかしかったけど、やはり感情をむき出しにする娘らしいな(まぁ自分のことは置いといて)と思います。先生のことば、子どもたちの歌、とても良い卒園式でした。3つの保育園を渡り歩きました。親の都合で引越しを2回もしてしまいましたが、たくさんの先生に可愛がってもらい、転園した先々でとても良い先生、友達に恵まれ、あちこちに足跡を残してきました。
生まれてたった数ヶ月で預けてしまったこと。いまだにお義母さんに「かわいそうだった」と言われてしまいますが、確かにそうだったと思います(笑)。あの時期にどうしてあんなに仕事に必死にならなくちゃいけなかったのか。こんなに可愛いわが子を置いて、なぜ仕事にばかり時間をかけるのか。働くママにとっては永遠のテーマかもしれません。それでも、どれだけ保育園の先生方に母子ともに助けられたか、どれだけ多くのことを学ばせてもらったか、感謝しきれないほどです。この子にとって絶対にマイナスではなかったと思いますが、きっとこれも親の自己満足かもしれません。何度も何度も腕をつかまれ「行かないで」と泣き叫び離れたがらない小さな子どもを置いていくのは誰だって苦しいです。やっぱり「ごめんね」ですね。本当はもっと一緒にいたかったね。若かったお母さんは何度もこうして子どもに謝って、申し訳ないと思いながらも、それでもその時その時を全力で過ごして今にいたる。たくさんの後悔もあるし、失敗もあるし、「お母さん」が「完璧」ではないということを日々感じて過ごす今日この頃です。事故や病気、震災などで6歳を迎えられなかった子どもたちを思うと、ここまで大きくなってくれたのは奇跡かもしれないと思います。小さい頃、牛乳がこぼれたままの床をそのままに家を飛び出し、仕事が終わるとスーパーの中を走って夕飯の買い物を済ませ、事故にあわなかったのが不思議なくらい自転車を飛ばしてやっと保育園にたどり着くと、最後のひとりで先生とポツンと座っていた小さなうしろ姿。仕事でつらいことがあって目が真っ赤だった私の顔をのぞきこんで、保育園で覚えたばかりの歌を歌ってくれたこと。娘の成長だけでなく、自分のこの6年間を支えてくれた送り迎えの日々を思い出しては涙がとまらない一日でした。左の写真は、文集に載せるためにあらかじめ書いた手紙です。本当に私は「お母さん」になってきたんだなぁ。
2013.03.28