娘がうそをつきました。
仕事が遅くなる日は学童に申し込みます。先日も学童で、お迎えが一番遅くなってしまい「ごめんね~」と言いながら駐車場まで手をつないで歩いていると、「今日もおやつ出なかった」と言うのです。学童ではおやつが出るはずなのですが、前回の時も「出なかった」らしいので持って来たおやつをあげました。しかし今回もだったので不思議に思い、「じゃあ先生に言わなくちゃね、お菓子大好きなのに夜まで食べられないのは可哀想だからね、連絡帳に書いておくよ」と言いました。すると「それは書かなくていいよ」と答えました。その言葉でピーン!ときたのです。前回も今回も、うそでした。おやつはきちんと出て食べたのに、それでも帰りの車でおやつをもっと食べたいので私にうそをついたのでした。あまりに上手にうそをついたので、しかも2回も(それ以上かも)うまくだまされてしまったので、カッとなりガツンと怒りました。いけないことをした時はタラタラブツブツ怒るのではなく、よくいう「しかる」ということをしなくてはと思うのに、いつまでも気分が悪くダラダラぐちぐち・・・・とずーーっと怒ってしまいました。確かにうそをついたことは良くないことだし、娘にはこのまま簡単にうそをつけるような子になってほしくないので、怒ったことは後悔していません。「お父さんに報告するからね」とか「お夕飯あげない」も言いました。本人は大泣きで反省していましたが、私の気分がどうにもこうにも治らない。こういう時はどうしたらいいのでしょう。いつまでもまるで弱いものイジメ。とにかく本人が泣きながら寝入って、寝顔を見て初めて我に返るという感じ。そんなに娘を怒るけれど、「本当はお母さんだって子どもの頃悪いこといっぱいしたよ」と寝顔に向かって言うのでした。
そこで深夜12時過ぎ、母のつぐない(笑)が始まりました。ランドセルカバーを作る約束を思い出したのです(こういう時に思い出す仕組み)。水色のランドセルは、娘の手荒な扱いに耐えきれず、まだ1年生なのにどんどん汚れていきます。姪っ子が持っている市販のカバーを見せてもらってからと思っていましたが、思いたったら止まらない。ランドセルをかついでアトリエに行くと一気に完成させました。ラミネート生地を表地に、娘の大好きなマカロンの生地を裏地に。どうやって落ちないようにするか考えた結果、背中側でリボン結びが出来るようにひもをつけました。背中にあたってゴロゴロするかなと思いましたが、無事ちょうど良い場所でした。翌朝喜んでくれた娘の顔を見て、暗黙の仲直り。
それにしても、お菓子が欲しくてうそをつくなんて可愛いじゃないの、と余裕のある金曜日の午後に思うのでした。