写真は最近娘が一番大切にしているもの。いただきものが入っていた箱に最初は絵を描いたり色を塗ったりしていたのですが、だんだんとお道具箱に変身し、独り言をいいながら箱におもちゃをつめては「見ちゃだめ！」と怒られ、何が入っているの？と聞くと、「ぜったいぜったいいちばんたいせつなもの。ひみつのたからもの。オトナはさわっちゃだめ。」と言うのです。数日たって興奮がさめてきた頃にもう一度「見せて？」と聞くとすんなり見せてくれました。写真がその中身。几帳面な娘はこの中身が少しでもずれていたりすると怒り出し、それぞれの置く場所にもかなりこだわっている様子。アイスクリームの食べ終わった棒まで入っています。こういう大切なもの、昔自分も集めたなぁと思い出しました。おそらく小学3年生くらいだったと思いますが、友達のお誕生日会があってプレゼントをもっていくことになり、買ったものじゃなくてもいいんだよと誰かから聞いて、自分のこういう宝物の中からきれいに光る石みたいなものなどいくつか一生懸命選んで持っていきました。自分が大好きだったものなので、どんなに喜ぶだろうと思ったけれど、実際には他の友達がきれいにラッピングされたプレゼントなどを持ってきていてそちらの方を喜んでいたので（あたりまえですよね・・・）ショックを受けました。どうしてあげちゃったんだろうとものすごく後悔したのを覚えています。あ～切ない。
さて、全く別のお話。数日前から娘が歯が痛いと言い出しました。私が歯には苦労しているので、娘だけは虫歯にならないよう細心の注意を払っているのに・・・と心配でした。昨日も食事中に「痛い！」というので、その後のお風呂でゆっくりじっくり歯を見てみると・・・痛いという前歯の下の歯が一本、グラグラしている！「これ、もうすぐ抜けるんだよ！」と気付いて大騒ぎ。なぜだかとっても嬉しくて二人でバンザイをしてお風呂でキャーキャー大喜びしてしまいました。「こんなのはじめて～！」と叫ぶ娘。確かに・・・。「オトナになっちゃう～！」とも叫んでいました。クラスの中でも皆どんどん歯が抜けているそうで、3月生まれの娘はまだまだかなぁと思っていたらいよいよその日が来ました（まだ抜けてないけど）。とにかくなぜだか本当に良く分からないけどおめでたいような気がして二人で大興奮。娘がその時「歯をしょうどくするお薬、ない？」と聞くので、まぁ薬局行けばそういう商品はあるかもしれないけど正直めんどくさいので「え、うーん、ないと思うよ。どうして？」とたずねると「おなかでね、しょうどくしてね、ピッタリくっついてね、」と興奮がおさまらない。よーくよーく落ち着かせてからもう一度聞くとなんとも興味深いお話。どうやらお母さんのお腹の中にいた時に、歯の消毒をしたことがあって、その時に歯がピッタリくっついた、そういうことを今思い出した、という話だったのです。「へ～！？」とそれを聞いてまた私まで興奮。不思議な話ですよね。本当かもしれないしつくり話かもしれないけれど、この状態で“思い出した”のは神秘的な感じがします。そんな神秘的な話を現実世界の話とごちゃまぜにならないよう、それ以上聞くのはやめにしました。

それからはジッと正座しているので「どうしたの？」と聞くと「歯がとれちゃうから動かないの」。体を洗ってあげると「そうっとやって！歯がとれちゃう！」。頭をタオルでふいてやると、「ゆっくりやって！歯がとれちゃう。」・・・。ということで寝るまで歯が気になって動けなくなってしまった娘なのでした。